とても珍しい1990年代に作られたドイツ製のブラックモールスキン生地との出会い。
とても珍しい1990年代に作られたドイツ製のブラックモールスキン生地との出会い。
今週末、2021年8月28 日(土)11時より店頭にて
『AGE OLD』より新作のジャケットをリリースいたします。
約1年前より、色々な出会いを経て、企画に至った思いれの強いアイテムです。
良い生地との出会い、良いヴィンテージとの出会いが重なり
出来上がった1枚は、パターン、資材選定まで、全てにFORTの拘りを持って
作り上げた新作のジャケットになります。
生地、パターン、縫製など全てのジャンルの
スペシャリストのご協力のもと、納得のいく良いものが
出来上がってきました。是非、ご期待いただければと思います。
以前からこのジャケットのイメージがありましたが
そのイメージをより鮮明にしたのは今回のジャケットのベースとなった
フレンチヴィンテージを出会えたことでした。
そのヴィンテージを手にして、羽織ったタイミングで
気持ちの高ぶりを感じ、一気に走り出した企画となります。
今回使用する生地は昨年に出会ったデッドストックの
ブラックモールスキンになります。
昨年の秋冬にジャケットとパンツでこの生地を使用しましたが、
ストックしておりましたこの生地で
今回も新たなデザインのアイテムを制作いたしました。
この生地はほんと良くて、自分の中でも
かなりお気に入りで思い入れの強い生地なります。
もちろん90年代のデッドストックのブラックモールスキン生地自体が
非常に珍しいですが、それ以上に素材感、着心地、肌触りなど
全てにおいて抜群な生地になります。
生地そのものの魅力はもちろん
その生地にまつわるストーリーにも魅力を感じた
自分にとっても縁を感じることのできた生地になります。
今日は、そんな生地について改めてお話ししたいと思います。
とても珍しい1990年代に作られたドイツ製のブラックモールスキン生地との出会い。
今回、リリースする新作のジャケットに使った生地は
ドイツにて100年以上前から伝統的に織られ続ける
ジャーマンブラックモールスキンになります。
1990年代初期にドイツのワークブランド『EIKO』の為に作られた
デッドストック生地になります。
『EIKO』は歴史も長く、過酷な条件化での
使用を想定して創られる本物のドイツワークウェアカンパニーになります。
古着好きな方であればロガーパンツ(木こり用のパンツ)などは
見たことがある方もおられるのではないでしょうか。
その『EIKO』社のデッドストックのブラックモールスキンは
フレンチモールスキンとは違い、硬くなく、柔らかで、しなやかで
光沢感があり、抜群に色気のある生地で、
一目見たときから惚れ込んだ生地でした。
デッドストックとして保管されていた
200ヤード全てを買ったほどのお気に入りの生地なります。
もちろん国内でもドイツ製のブラックモールスキンは
全く流通していない希少な生地になりますが
90年代のデッドストックになるとドイツ国内でも
さすがに見つからないと思います。
運よくこの生地に出会ったことで
この新作のイメージもさらに進化いたしまた。
この生地を雰囲気を活かした1枚ができたと思います。
ドイツ製のブラックモールスキン生地はなんとアメリカにて見つかりました。
このドイツ製のブラックモールスキン生地が見つかり
買い付けたのはドイツでも国内でもなく、
なんとアメリカになります。
以前よりデッドストック生地は色々と探しては
買い付けておりますが、今回のこの生地は
カリフォルニアを本拠地に、アメリカと
ヨーロッパにてブランドを展開するブランドのデザイナーより
譲って頂きました。デッドストックの生地や
モールスキンの生地を探していることは
以前より話をしていたことがありました。
そんな中、この生地がそのブランドの倉庫から見つかり
連絡を頂きました。ブランドのデザイナーに聞くところによると
1990年代初期に『EIKO』の製品をアメリカにて展開する
代理店を行なっていたこともあり、『EIKO』のドイツ本社に
行った時に『EIKO』の生地倉庫で見つけて、
製品用、そして生地サンプルとして何反かを
譲ってもらった生地の残りが今回譲って頂いた生地になります。
30年近く昔にドイツにて生産された生地が
アメリカに渡り、そして縁ありカリフォルニアより
日本にやってくるというストーリーにも自分自身もとても魅力を感じました。
そんな運とご縁により買い付けることができた
思い入れのある生地を、最高のパターンで
ジャケットに仕上げました。
ジャケットの詳細また明日にご紹介させて頂きますので
楽しみにお待ちください。