とても珍しい1990年代に作られたドイツ製のブラックモールスキン生地との出会い。
とても珍しい1990年代に作られたドイツ製のブラックモールスキン生地との出会い。
今週末、2020年12月20日(日)11時より店頭にて
『AGE OLD』より新作のトラウザーをリリースいたします。
(前日までは19日(土)発売としておりましたが
急用の為、急遽、18日(金)19日(土)を
臨時休業することになりました。
大変申し訳ございませんがこちらのトラウザーは
20日(日)11時より店頭にて販売をスタートいたします。
ご理解のほど、何卒宜しくお願い致します。)
こちらも前回にリリースした『WEP Jacket』と同様に
約1年前より、イメージを固め、デザイン、
パターン、資材選定まで、全てにFORTの拘りを持って
企画しておりましたトラウザーになります。
生地、パターン、縫製など全てのジャンルの
スペシャリストのご協力のもと、納得のいく良いものが
出来上がってきました。是非、ご期待いただければと思います。
以前からこののトラウザーのイメージがありましたが
そのイメージをより鮮明にしたのは
今回使用する生地との出会いでした。
生地そのものの魅力はもちろん
その生地にまつわるストーリーにも魅力を感じた
自分にとっても縁を感じることのできた生地になります。
前回の『WEP Jacket』の際もご紹介いたしましたが
改めて今日は、そんな生地についてお話ししたいと思います。
とても珍しい1990年代に作られたドイツ製のブラックモールスキン生地との出会い。
今回、リリースする新作のトラウザーに使った生地は
ドイツにて100年以上前から伝統的に織られ続ける
ジャーマンブラックモールスキンになります。
1990年代初期にドイツのワークブランド『EIKO』の為に作られた
デッドストック生地になります。
『EIKO』は歴史も長く、過酷な条件化での
使用を想定して創られる本物のドイツワークウェアカンパニーになります。
古着好きな方であればロガーパンツ(木こり用のパンツ)などは
見たことがある方もおられるのではないでしょうか。
その『EIKO』社のデッドストックのブラックモールスキンは
フレンチモールスキンとは違い、硬くなく、柔らかで、しなやかで
光沢感があり、抜群に色気のある生地で、
一目見たときから惚れ込んだ生地でした。
デッドストックとして保管されていた
200ヤード全てを買ったほどのお気に入りの生地なります。
もちろん国内でもドイツ製のブラックモールスキンは
全く流通していない希少な生地になりますが
90年代のデッドストックになるとドイツ国内でも
さすがに見つからないと思います。
運よくこの生地に出会ったことで
この新作のイメージもさらに進化いたしまた。
この生地を雰囲気を活かした1枚ができたと思います。
ドイツ製のブラックモールスキン生地はなんとアメリカにて見つかりました。
このドイツ製のブラックモールスキン生地が見つかり
買い付けたのはドイツでも国内でもなく、
なんとアメリカになります。
以前よりデッドストック生地は色々と探しては
買い付けておりますが、今回のこの生地は
カリフォルニアを本拠地に、アメリカと
ヨーロッパにてブランドを展開するブランドのデザイナーより
譲って頂きました。デッドストックの生地や
モールスキンの生地を探していることは
以前より話をしていたことがありました。
そんな中、この生地がそのブランドの倉庫から見つかり
連絡を頂きました。ブランドのデザイナーに聞くところによると
1990年代初期に『EIKO』の製品をアメリカにて展開する
代理店を行なっていたこともあり、『EIKO』のドイツ本社に
行った時に『EIKO』の生地倉庫で見つけて、
製品用、そして生地サンプルとして何反かを
譲ってもらった生地の残りが今回譲って頂いた生地になります。
30年近く昔にドイツにて生産された生地が
アメリカに渡り、そして縁ありカリフォルニアより
日本にやってくるというストーリーにも自分自身もとても魅力を感じました。
そんな運とご縁により買い付けることができた
思い入れのある生地を、最高のモディファイパターンで
大好きなトラウザーに仕上げました。
トラウザーの詳細また明日にご紹介させて頂きますので
楽しみにお待ちください。